仲介事業

project story

自社商品がないゆえに
試される提案力と誠実さ

「売りたい」「買いたい」「買い替えたい」。不動産仲介は、お客様のニーズの本質を探り、その課題を解決する仕事です。全国に広がる積水ハウス不動産グループのネットワークと地元に密着した豊富な情報力を活かして、土地や建物を買いたい人と売りたい人を繋ぎ、最良のマッチングを実現します。
不動産仲介は自社商品を持たない仕事だからこそ、お客様のニーズに寄り添った提案力と、営業スタッフの誠実な対応が重要になります。営業担当者の誠実な対応が、次の大きな取引獲得に繋がった経緯に迫りました。

山積する問題に
誠実に対応

「私がこれまでに経験したこともない問題山積の物件でした」。S所長は当時の苦労を笑顔で振り返ります。
 売却の依頼があったのは寺社が所有する約370坪の底地(土地の所有者が第三者に貸している土地)。名古屋の中心部にある市街地で、その土地の上には営業中のガソリンスタンドや月極駐車場、借家、長屋が15 軒建っていました。建物の借地権者が11人と権利関係が複雑である上に、第三者が借地料を支払わずに占有している建物もありました。
 S所長は売り主様、買い主様の協力や理解を得ながら、現状の問題点を調査し、契約解除の条件などの問題を粘り強く解決。数ヶ月後、無事に契約・決済に至りました。

信頼を蓄積し、
継続的な取引関係を
築く

最初の取引が完了してから約1年後、土地を購入された底地業者様から再び連絡が入りました。借地権者との交渉が進み、事業用地として販売できる準備が整ったので、その売却の仲介を当社に依頼したいとのことでした。予想外の”リピート“に驚くS所長でしたが、1度目の丁寧な対応にご満足いただき、今後の取引を見据えてお声がけいただけたとの話を聞き、「これほど営業冥利に尽きることはない」と充実感がこみ上げました。
S所長は条件にあった買主を探し、最終的にはマンションデベロッパー様への売却が決まりました。さらに嬉しいことに、売主である寺社からはその後、戸建ての売却依頼が舞い込みます。マンションデベロッパー様とは今回が初めての取引でしたが、今後の住み替えなどを見据えた良好な関係を築いています。

「当社は業界内において誠実な取引をする、真摯な営業が多いという良い評判を耳にします。今回の合計3回の取引に関与することができたのは、1度目のお取引で信頼関係を築けたということだけでなく、過去に業者様と取引をされた諸先輩方の普段からの丁寧な対応などの積み重ねがあったからです。物件の大小を問わず、お客様が求めるニーズの本質を紐解き、柔軟に対応して提案することを続けてきた結果だと考えています。」とS所長は振り返ります。

S所長は「常に感謝の心を忘れず、旧積和不動産中部時代から受け継いできた人との繋がりを大切にする社風を、積水ハウス不動産中部の次の世代にも橋渡ししていきたい」と今後も誠実な対応を続けていくと意気込みます。